国内セミナー


カウンターストレイン・セミナー脊柱編今回は5回のセミナーです、臨床に大変役立つ即効性のある内容です。教授方法が非常に解り易いことで定評のある杉山講師のセミナーです。以前受講された方は勿論のこと、初めての方にも是非お勧めいたします。
講 師 アルファクリーンオステオパシー風美 院長
杉山 喜洋 Diplome d’Osteopathe 、JOMACO(Certified Osteopath)
~ 講師からのメッセージ ~
オステオパスであるカウンターストレインの創始者Dr.ジョーンズの考えたオステオパシー技術は、身体の表面に現れたTP(テンダーポイント=圧痛点)を治療に利用し、患者にとって最も楽な姿勢を90秒間保持する事により、脊髄に間違って入力されてしまった末梢からの情報をリセットし、再び(解剖学的)中立位に戻して、異常信号が消失することで筋、靭帯の緊張が無くなり骨格の問題を解消する技法です。間接的OMT(オステオパシー・マニピュレーション・テクニック)で学ぶ代表的な基本のテクニックのひとつで、世界中で広く使われています。
お薦めの理由
今シリーズでは治療の基礎となる骨盤・脊柱部分と肋骨を勉強します。
TPを探す事に時間を使い、一つのTPを確実に施術出来るようにします。
このテクニックは正しく行うと劇的な変化をもたらす事ができます。
圧痛の変化が患者さんにも自覚できるため、治療が上手く行われているか確認できます。
患者さんからフィードバックを得る事が出来るので、やさしいうえに信頼まで得られます。また、無理な力を必要としないので安全で、どの様なタイプの方にも適応できます。
もちろん、患者さんによって手技は変化させなければなりませんが、手技療法を始めたばかりの人でも、圧痛点とそれに対応したポジションを覚えるだけなので、他のテクニックに比べるとやさしく取り組みやすいテクニックです。
他にも鍼灸の経絡と圧痛点には共通した部位が多く見られ、経絡を勉強した人にも行いやすいと思います。ストレインカウンターストレインでの臨床は、その他の間接法、頭蓋オステオパシー、複合法(スティルテクニック、FPR等)など、微細な組織の緩みをモニターできなければ成立しないテクニックを習得する上での助けとなるでしょう。
施要項
日 程
第1回 2017年1月 15日(日) 午前10時~午後4時
オステオパシーの哲学 他のテクニックとの比較
SCSの治効理論 基本的ルールと用語
臨床的な検査方法
腰椎前側に対するTPとポジション それに関する関連事項
腰椎前側と関連する臓器
第2回 2017年2月19日(日) 午前10時~午後4時
骨盤前側に対するTPとポジション
骨盤に関連する臓器
骨盤に対するオステオパシックな診断
股関節前側に対するTPとポジション
DrエイツのTPとそれに対するポジション
股関節に関する関連事項
第3回 2017年3月12日(日) 午前10時~午後4時
腰椎後側、骨盤(仙骨、尾骨) に対するTPとポジション
尾骨制限が引き起こす2次的障害
股関節後側に対するTPとポジション
腰仙部に関する関連事項
腰痛と下肢との関連性
第4回 2017年4月 16日(日) 午前10時~午後4時
胸椎(前側、後側)肋骨(中・下部)に対するTPとそのポジション
胸郭に関連する臓器
胸郭入口に関連する解剖とリンパ
胸郭における胸骨柄の重要性
肋骨に関する関連事項
第5回 2017年5月21日(日) 午前10時~午後4時
頚椎(前側、後側)、肋骨(上部)に対するTPとそのポジション
頚椎治療時における注意事項
頚の痛みと上肢との関係性
四肢・頭蓋へのイントロ
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新マニピュレーション・アプローチビデオ復習会~肋骨・脊柱・骨盤~
前篇 全2回
講師からのメッセージ
去る2016年5月2日~5日までのジャン・ピエール・バラルD.O.による
新マニピュレーション・アプローチ~肋骨・脊柱・骨盤~セミナーの復習会です。
今回は参加者限定で、セミナー当時のビデオによるセミナーになります。
せっかく良いセミナーでも時間の経過とともに忘れてしまうものです。
バラル先生による認定試験に合格したインストラクターが実技のアシスタントを務めます。今回のビデオセミナーでもう一度あの時のテクニックのおさらいをしましょう。
当会は、バラルインストチュート、BOTO(バラル・オステオパシック・ティーチング・オーガニゼーション)の正式な日本支部です。
次回予定の、新マニピュレーション・アプローチ~内臓~や、その後の教育メニューに向けて是非、復習して頂き、よりレベルの高いセミナーの開催を期待して頂きたいと思います。
実施要項
日 程:全2回
第1回 2016年7月31日 10時~16時
第2回 2016年9月11日 10時~16時
テーブルトレーナー
バラル認定インストラクター 鳥飼 元延 Diplome ? Osteopathe、
バラル認定インストラクター 久保田 俊明Diplome ? Osteopathe
バラル認定インストラクター 柴岡 宏二Diplome ? Osteopathe、
バラル認定インストラクター 嶋田 龍太郎Diplome ? Osteopathe
内臓マニピュレーション中級セミナーオステオパシーには身体をひとつのユニットとして、治療に当たらなければならないという哲学が存在します。
まさに、我々オステオパシー実践者は個々のパーツを細かく学んだ上で、全体から局所的な方向に向かって問題が起こっている部位を導き出し、最も影響を与えているだろう箇所に施術を行うのが理想である。
内臓マニピュレーションの初級では腹部臓器を中心に勉強してきましたが、中級では胸郭および、脾臓、膵臓、腹膜、骨盤臓器といった部分を中心に勉強してまいります。
これによりオステオパシー実践者は多くの情報とテクニックを学ぶことが出来る。かつ、このコースを終えることで内臓マニピュレーションの内容ほとんどを網羅することになりより多くの患者さまに対応できるたくさんの武器を手にすることとなります。JOMAで開催されている筋骨格系の内容と頭蓋系のセミナーとともに受講されればさらに理解が深まることは間違いありません。
2014年より、5回のシリーズと致しました。
私自身オステオパシーは進化しているというのを実感いたします。なぜなら非常に正確なコンタクトと方向、適切な力で施術を行うようになってきているからです。これは日本のオステオパシーのレベルが高くなっている証拠です。私自身もスティルアカデミィジャパンで勉強したことや日々の臨床で使ったり、局所解剖学を意識したりすることでより理解が高くなっています。全てをお伝えすることはできないかもしれませんが、
今こそこの素晴らしい技術を身に付け、実践する時です。私と一緒に勉強しましょう。
※受講生は初級のコースをどこかで受講し終了していることが前提となります。
(JOMA以外で受講された方はいつど、どこで、講師は誰で、何回のコースを受講したかを申告してください。)
初級を理解していないものが、いきなり中級から受けて、テクニックだけを学ぶことは本意ではありません。場合によってはお断りさせて頂く場合がございます。
実施要項
1. 日 程
第1回 2016年 8月7日(日) 午前10時~午後4時
腹腔臓器:脾臓、膵臓、腹膜
第2回 2016年9月4日(日) 午前10時~午後4時
骨盤臓器:膀胱、子宮、卵巣、前立腺
第3回 2016年10月2日(日) 午前10時~午後4時
骨盤:硬膜・恥骨・仙骨・尾骨
全体的なテスト
第4回 2016年11月 6日(日) 午前10時~午後4時
胸郭:胸郭の解剖
頚部内臓隔壁、肋骨、胸膜、周辺構造
第5回 2016年12月4日(日) 午前10時~午後4時
胸郭:肺・気管支・心臓
オステオパシー・ダイレクト・トリートメント・セミナー筋骨格系のオステオパシーダイレクトテクニックのセミナーを行います。・・・これに準じたプリントも各セミナーで毎回配られます。セミナーは前期4回と後期4回が有り、セミナーは分けて行い内容が異なります。
筋骨格系へのダイレクト・トリートメント(直接法)は、オステオパシーの筋骨格系の生体力学の理解・触診の正確さ・安全性の認識・などの必要不可欠な基本的学術を必要とし、他のオステオパシーマニピュレーションを学ぶ上でも必要不可欠な、体捌きや、技法の基礎を習得するのに適しています。
筋骨格系のオステオパシーは実際の施術頻度が高く、世界のオステオパシー手技の教育に置いても、多くの学校がマニピュレーションの基礎として、ダイレクト・トリートメントの教育に多くの時間が割かれています。
前期は四回シリーズのセミナーで、後期も四回シリーズのセミナーに成っています、セミナーの中心内容は以下のように成ります。
ダイレクトの基礎と股関節・下肢・骨盤・腰椎の生体力学と各種調整手技。後期ダイレクトセミナー 胸椎・肋骨・頚椎・上肢の生体力学と各種調整手技。
実施要項
1. 日 程
第1回 2016年6月19日(日) 午前10時~午後4時
第2回 2016年7月24日(日) 午前10時~午後4時
第3回 2016年8月21日(日) 午前10時~午後4時
第4回 2016年9月22日(木-祝日) 午前10時~午後4時
解剖学 自律神経セミナー 全2回自律神経は内分泌系と密接な関わりを持って全身を調節しています。
感覚神経はもちろん、運動神経とも交感して内臓の働きを微妙に調節しています。
さらに、神経系と内分泌系の協調による内臓諸器官の働きを安定させるために免疫系が感応していると言えます。
内分泌系と免疫系に支えられて、自律神経がどのように安定して働くかを考えることが重要です。
実施要項
1. 日 程
第1回 2016年6月 5日(日) 午前10時~午後4時
第2回 2016年7月 3日(日) 午前10時~午後4時
講師紹介:
千葉大学医学部講師 国際武道大学大学院講師
亀田医療大学講師 国際鍼灸専門学校講師
亀田医療技術専門学校講師 東京医療専門学校講師
発達障害児に対するオステオパシーセミナー 全3回【講師紹介】 石原 学
'99~15年以上にわたり、障害児に対する施術を行ってきた。
'08年、'09年、ビオラ・フライマンD.O.のクリニックを訪問。
現在はスティルアカデミィジャパンの二期生としてオステオパシーを学んでいる。
静岡県、大阪府、和歌山県などのシュタイナー関係の療育施設などに月一回訪問、発達障害児らに対し、オステオパシー施術を行い、効果を上げてきた。
発達の遅れを持った子供たちの出生率が世界中で年々増加していると言われています。
教育や福祉、医療の現場でもそういった子供たちの治療や支援方法などを模索していますが、なかなか良い方法がありませんでした。
サザーランド先生が開発した頭蓋オステオパシーは、脳神経の発達を助け、子供たちの健康な成長を促進する方法として、今後、非常に注目を集めることは間違いありません。
オステオパシーで発達の遅れを持つお子様や知的・身体障害をお持ちのお子様に対するアプローチを長年にわたり行ってきた講師が、その経験を元に、頭蓋オステオパシーの技術のみならず、障害の種類や特徴と関わり方、ご家族の支援、多職種によるアプローチ、食事の注意点、など子供の生活全般にわたって解説します。
頭蓋オステオパシーの初級の内容を含みますが、お子様への施術と関わり方の知識などを学ぶ内容となっています。
実際に発達の遅れを持つお子様(知的・身体障害を持つお子様を含む)とご家族に来て頂き、講師が治療している所を見ていただき、何かを感じていただければと思います。
実施要項
第 1 回 2016 年 4月17日(日) 午前 10時~午後4時
第 2 回 2016 年 5月15日(日) 午前 10時~午後4時
第 3 回 2016 年 6月12日(日) 午前 10時~午後4時

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第7回 オステオパシー・トレーニング2016年2月27日(土)18:00~20:45
各回 6,000円(税込)
講師:Diplome d’Osteopathe
高部吉和日本で行われている、ほとんどのオステオパシーセミナーは、参加費用が高く抵抗感がありますよね。しかし、今回は短時間(3時間)にして、多くの方々に参加していただけるように安価に設定させていただきました。
しかも、オステオパシー検査から施術までの一連の流れを見ていただき、オステオパシーの概略を理解してきただき、その上で臨床でよく使う腰椎テクニックの数種類を経験していただきます。
臨床で使っていただける事を目標にしています。
オステオパシー未経験の方も気兼ねなく、ご参加ください。
お待ちしています。
講師:高部吉和
オステオパス 理学療法士
STILL ACADEMY JAPAN卒
人間総合科学大学 人間科学部卒
清恵会第2医療専門学院 理学療法士学科 卒
テーマ:腰痛に対するオステオパシー介入の一例
腰椎テクニックを中心に

オステオパシーの歴史と哲学&BSO式パルペーション
(特別セミナー) (2016/02/07・03/06・05/08)
講師:山崎礼子DO
今回の JOMA の企画した、オステオパシーの歴史&哲学・・・BSO 式パルペーションの講義は、イギリスのオステオパシー名門校、ブリティッシュ・スクール・オブ・オステオパシー(BSO)を卒業された、山崎礼子先生を講師に迎え行われる事に成りました。
BSO は欧州で最も古い伝統のあるオステオパシーの学校で、欧米のオステオパシー学校の中で歴史や哲学の講義が非常に充実した内容を誇っています、此方の学校を卒業された先生で、歴史と哲学の講義の経験のある先生です、非常に貴重なセミナーと成るでしょう。
オステオパシーは、オステオパシー哲学をオステオパシーの原理や法則として臨床に応用して行きます。・・・・オステオパシーはこの考え方を基に方法論を立てオステオパシー手技を用います。・・・実はオステオパシーの卓越した高い施術効果の神髄はここにあります。
以下講義内容
【オステオパシーの歴史】現在のオステオパシーの歩みを理解します、また元々医学はどのようにして発展してきたのか。
病気で妻や子どもを亡くした AT スティルは、アメリカで様々な治療法があるなか、どのような背景の時代にオステオパシーを生んだのか。
そして AT スティルは どのようにしてオステオパシーを発表し、アメリカで発展させていったのか。後年イギリスに渡っていった オステオパシーの発展はどの様なものであったのか。
日本に置いては大正時代に日本へ渡ってきたオステオパシーの発展が遅れ・・その後どのように発展してきたのかをお伝えします。
【オステオパシーの哲学 概念】
オステオパシー哲学はオステオパシーの原理や法則や概念に通じています、このオステオパシーの中枢とも言える内容の重要な点をお教えします。
今回は下記の内容の 1)~6)の基本的な内容をお伝えします、また7)~15)の概要をお伝えします。
注意・・(今後のセミナーで7~15の内容も行う予定ですが、この授業を受講した者を受講対象者に成る可能性があります。・・・こちらのセミナーを出ていないと理解が困難に成る可能性があるためです。・・)
1)概観と概要 : Overview & Synopsis
2)健康管理の概念 : Health-Care Concepts
3)科学的質疑 : Scientific Inquiry ? Philosophy of Science
4)ゼネラルシステム理論 : General Systems Theory
5)ホリズム (全体論) : Holism
6)オステオパシーのホリズム的診断 : Osteopathic Holistic Diagnosis
7)筋骨機能の概念 : Concepts of Musculo ? Skeletal Function
8)神経機能の概念 : Concepts of Neurological Function
9)自律神経系 : The Autonomic Nervous System
10) 体性機能不全 : Somatic Dysfunction
11) 体液の循環 : Circulation of Body Fluids
12) タッチ 触る : Touch
13) ストレスの概念 : Stress Concepts
14) 生体力学的モデル : Biomechanical Models
15) オステオパシーの治療 : Osteopathic Treatment
【触診 オステオパシー的評価】
オステオパシーでは オステオパスの身体全身で感じとることで 評価していきます。・触診とは・オステオスが身体を使って評価するとは・その練習方法
歴史と哲学と触診を教えますが、セミナーは歴史と哲学が中心ですので、BSO式パルペーションは時間の許す限りお伝えする事に成ります。
JOMA から・・会員やSAJ学生の皆様へ新規格セミナーへのお勧め
歴史の理解
オステオパシーはオステオパシーの創始者 AT スティルに影響を及ぼしたこれまでの周囲の環境や、AT スティル博士の生涯や、その後のオステオパシー業界の歩みと言った歴史から、現在のオステオパシーの実像が分かってきます。
歴史を学んでいく事はオステオパシー哲学の正確な理解に役立つ重要なカギに成ります。
哲学の重要な意義
オステオパシー哲学はオステオパシーの法則や原理とも言えます、原理とは基に成る理屈の事で、法則はルールやシステムの全体像を指す言葉で、オステオパシーはオステオパシー哲学を原理や法則として実践に利用しているからです。
オステオパシー哲学は東西の代替療法に共通するホリスティックな自然の法則を反映した考えを持っています、また特徴的なのはホリスティツクな哲学的考えを解剖や生理学に含ませている所です。・・・・オステオパシーの高い効果はこの哲学に基にした見方で患者を観察し、問題の原因を特定し、施術を行い、指導を行い、施術計画を立てる事で可能に成るのです。
オステオパシー哲学とマニピュレーション
オステオパシーマニピュレーションは漠然としたマニピュレーションでは有りません、あくまでもオステオパシーマニピュレーションとは、オステオパシー哲学・原理・法則を下に計画された手技に対して使われる用語です、オステオパシーはただの目的もない慰安的な手技では無い訳です。
オステオパシー哲学の理解の低さは、ホリスティックな自然な身体の理解を失います、その事は効果的な施術の方向性を失い、オステオパシー固有の有効な施術結果を失ってしまいます。
このセミナーは再度行うかは決めておりませんので、このまたと無いチャンスを見逃さず是非オステオパシーの本質の深い理解の為に受講される事をお勧めします。
この特別セミナーの受講対象者は JOMA 会員や SAJ 学生で受講人数が埋まる可能性があります、特に一般の方は早めのお申し込みをお願いします。

オステオパシー入門基礎セミナー (2016/03/27、04/03)
講師:柴岡宏二
オステオパシーは、人の体の構造と機能が自然の法則に従って効率的に働くための学問(オステオパシーの法則(哲学)や医学知識)と、その働きを促す手段として、マニピュレーション(ラテン語で:手捌き・手技)を中心としたトリートメントを用い、健康的な生活のアドバイスを行う。・・・・マニピュレーションは、自然な機能を身体に自覚させる手段として最も適しているため、・・・・オステオパシーでは、オステオ
パシー哲学に基づいた構造と機能の考えを基に、感性と計画性が共なったマニピュレーションの事を、オステオパシーマニュピレーション(OMT)という。
オステオパシーの意味とは、けして一つのマニピュレーションの手段や種類に対しての用語ではなく、哲学・原理・原則と有効的な手段(手技が中心)との融合を指し広い意味合いを持つ。
オステオパシーを船の航海に例えて説明すると。
航海に当たり(オステオパシーを行うに当たり),乗組員が帆を立て櫂で漕いで船を動かす事は出来るが(マニピュレーションはできるが)、磁石が無く(オステオパシー哲学が無く)、気候や地図を知らないと(解剖と生理などの、医学知識を知らないと)、または見方を知らないと(診察や触診が出来ないと)、船の行く先がどこに行くか分からないし(施術に成るのかどうか分からないし)、危険ですらある。
日本の多くの医療・医療類似行為や代替療法を行う方の大半は、オステオパシーの基本的な所を理解していません。
また日本のオステオパシーを教えたり施術に利用する大半の施術者は、オステオパシーの一つの手技の技術か、その一つの手技の一部分だけが出来る方が大半で、オステオパシーを理解し行えるとはほど遠い状態です。
JOMA では正しいオステオパシーの普及と、施術を受ける側の安全性のために、医療有資格者を対象に基本的でいて、さらにオステオパシーを行う上で熟知・熟達が必要不可欠な、歴史・哲学的法則・原理・触診・スクリーニングテストなどを中心とした、重要なオステオパシーのセミナーを行います、オステオパシーの入門や基礎として必要不可欠な内容です。
内容の一部・オステオパシーの歴史 ・オステオパシーの哲学的法則 ・AT スティルの洞察
・世界のオステオパシーの情勢 ・骨転位から体性機能障害(SD)まで・ウオルフの法則 ・ヒステレシスとクリープ ・診察の基礎と TART
・触診 ・各モデル(生体力学系・神経系・呼吸循環系・生体エネルギー系・心理的要素)
・各種 OMT「手技」の概略(ST・ART・HVLA・ME・LAS・CS・VM・CR)
・姿勢に関する基本的見解(最適な姿勢の定義・・・など。
オステオパシーの歴史
オステオパシーがどの時代のどのような背景で生まれたか。A.T.スティルの歴史の概要
オステオパシーの法則(哲学)
オステオパシーの中枢を成す哲学と基本法則
AT スティルの洞察
オスオパシーのホリスティックな自然治癒力に対する考え方。(A.T.スティル M.D. に見るボーンセッターとヒーラーの要素・・・・)
世界のオステオパシーの情勢
アメリカやヨーロッパなど現在のオステオパシーの発展と、フランスのオステオパシーの伝統と独創と多面的可能性の概要
骨転位から体性機能障害(SD)まで
ATスティルが注目した構造の問題、リージョンとは、オステオパシックリージョンからソマティック・ディスファンクションの概要
ウオルフの法則
力学的不可に対応し、骨構造(結合組織)などに起こる変化
各モデル
力学モデル 神経モデル 呼吸循環モデル 生体エネルギーモデル 心理的モデル
診察の基礎と TART
オステオパシック・ダイゴノーシスの基礎・機能障害か病理的問題か視診・問診・触診・機能障害の四つの表現(TART)・ファシリテイター(促通者)と治療者の違い
触診
オステオパシック・パルペーションとは ・軟部組織/骨関節のパルペーション静的パルペーション(発生リズムに関与した各種パルペーションの紹介)
各種 OMT の概略(ST・ART・HVLA・ME・LAS・S-CS・VM・CR)
D と ID とは、各種オステオパシーマニュピレーションの紹介。複合法の一例
姿勢に関する基本的見解
構造診断 姿勢に対する基本的見解 クロスオーバーポイント移行ゾーン ジンクの筋膜パターン 筋靭帯のパターン 主動筋と拮抗筋 構造診断の手順
スクリーニングテスト
10 種類のプロトコールから『全体検査』
オステオパシーの基本的有効性と多面性
At スティルのオステオパシー実践の基礎(リサーチ&プラクティスから・・・)
生活指導のいくつかのモデル・自然で多面的生活要素
現代の環境における身体の適応と相殺の洞察
・胸郭のSDに対するオステオパシーアプローチ・実技(時間が余れば)

内臓マニピュレーション初級「腹腔内臓器」 (2016/02/28~06/26)
講師:杉山健司
オステオパシーを学び、実践するものは人体について深く学ばなければならない。
創始者ATスティルが解剖学を重要視したのは、身体の構造と機能が相互関係に有りどちらも解剖学を知らずして語ることができないからである。そのためオステオパスは骨格の構造は勿論だが、頭蓋仙骨システム、内蔵や自律神経との相互関係も網羅し、実践にあたる必要がある。
内臓マニピュレーションを学ぶ理由はそこにある。筋骨格系の機能障害同様、内臓に関連する解剖・生理を学び内蔵に関連する筋膜・靭帯・間膜やその他の組織による動きの制限が起こった時に、穏やかな力を用いて臓器の可動力や自動力を再開させる事を目的とします。
診断には傾聴(ロリン・ベッカーD.O.により提唱された検査法で、制限のある部位は周辺組織より緊張しているので手が引き寄せられる。)を利用し、診断の確認には抑制点(指を引き寄せられる部位に軽く当てる)を使い、制限のある場所なら手が引かれなくなり、また瞬時に可動域(ROM)が改善したり、筋力が強くなったりします。
内臓制限による脊柱などの制限があったときは、脊柱の治療だけでは不十分なことがあるのです。みなさんはHVLAなどの高速テクニック(スラスト)や、筋肉・靭帯に対して様々なアプローチを用いて脊柱にマニピュレーションをしても、可動性が戻らないことがないでしょうか?それは内臓制限が原因の場合が多く筋骨格系への治療が上手く終えたとしても、再来院時に症状が再現します。その様な患者さんに対しては、まずは内臓制限を開放する事が先決なのです。
そして、傾聴の鍛錬を続けていくことにより、体のどの部位に施術を施せば良いのかが解るようになり、治療の質を上げながらも時間の短縮にもつながるので、この技術はたいへん合理的で有意義な方法です。
バラル先生の素晴らしいところは、現在も治療の研究を続け進化し続けているところで、私が一番感動したのは症状再発のメカニズムを解明しそれに対するアプローチ法をご教授いただけたことです。
段階的に受ける事によってバラル先生の講義がより理解が深くなりますので、初級から中級、そしてバラル先生から直接指導を受ける事ができる国際セミナーと受講することをお薦めします。
JOMAでは2016年5月に、内蔵マニピュレーション創始者ジャン・ピエール・バラルDOをお迎えして「新マニピュレーションアプローチ法」セミナー脊柱編を開催予定です。
創始者から直接指導して頂ける貴重な機会ですので計画的な受講をお薦めいたします。
